2015年4月3日金曜日

遊牧民から見た世界史


遊牧民から見た世界史 増補版

著者:杉山正明




この本を知ったのは『堺屋太一の東大講義録』(→記事)を読んでいるときに,遊牧民の世界史というものに興味をもったからです.堺屋は日経新聞に『世界を創った男 チンギス・ハン』を連載してもいました.連載時にこれを読んでいればよかったなとすこし後悔しつつ,前述の講義録を読みを得たのですが,巻末のページにこの面白そうな第の本の広告が載っていたのです.
 すぐにAmazonで検索をかけましたが,タイミングが悪く在庫がないし,入荷見込みもないで,ショックでした.絶版の可能性も感じましたが幸運なことにそれは再版中だったので,数カ月後には購入することができました.
 さてAmazonのレビューを見直すと面白いものがありました,この本は盗作だというものです.なるほど確かに,この本には参考文献が付いていません.そういわれると,著者を尊敬することができなくなりますが,知識が得られる本が手にはいればどうでもいいという思いも個人的にはあります.
 嬉しいのは盗作の元となった書籍が明らかになったということです.この本には参考文献はついていないので,これがとても良かった.挙げられているものの著者は岡田英弘宮脇淳子の2名です.この2人の名前を知ることができてよかった.特に岡田氏の『世界史の誕生─モンゴルの発展と伝統』など欲しくてたまりません.『遊牧民から見た世界史』が手に入らなかった時,似たような本を探していましたが見つからなかった反動もあります.


この2人は師弟関係で夫婦です.共に右寄りの活躍をしていますが,左翼とも言われたりしています.実際.どうなっているのか,どう感じうるのか,非常に興味があります.

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