2015年4月7日火曜日

半藤一利(はんどうかずとし)

半藤 一利半藤一利(はんどうかずとし)(→wiki

 作家.信条は保守派だが,護憲派で,靖国神社のA級戦犯合祀には否定的.昭和天皇を肯定しつつも,戦争責任については否定しない.似たような分野で同じようなことを主張をする人に保阪正康がいる.
 半藤が文藝春秋編集者だった1963年に,政治や軍部の中枢から前線の将兵や銃後の人々に集め,1945年8月15日に何をしていたのかという座談会が開かれた.この座談会は『日本のいちばん長い夏』というノンフィクションとしてまとめられた. されに,この本からさらに綿密な取材を重ね発表されたのが『日本のいちばん長い日』である.ともに映画化されている.
 『ノモンハンの夏』は,忘れられた紛争であるノモンハン事件を扱った作品.司馬遼太郎が果たせなかった仕事を司馬の取材に付き添った半藤が引き継ぎ,完成させた作品.ノモンハン事件における陸軍上層部エリート層の体質や作戦の誤りを描き,以下に多くの兵士の血が流れたのかを多くの資料をあげつつ丁寧に描いた作品である.




お気づきのところではあるが,彼は昭和史に詳しく,その他にも数々の本を出している.

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